エアコンの買い方

【エアコン購入はネットがいい?】家電量販店で買うメリットと注意点について 元店頭販売員が詳しく解説!

  • 家電量販店とネット、結局どっちで買うのが得するの?
  • 量販店で買うメリットってどんなものがあるの?
  • 量販店でとネット購入を比較したいんだけど、どんな注意点がある?

前回の更新では、ネットで買うメリットを、自分の体験とともに記事にしました。

今回は、家電量販店で買うメリットと注意点について詳しく解説します。

エアコン営業歴15年

家電量販店のエアコン販売も経験済み!忖度なく詳しく解説します!

結論 エアコンを家電量販店で買うメリット・注意点

早速ですが、メリットと注意点をまとめました。

メリットデメリット(注意点)
●商品の説明が対面で詳しく聞ける

●設置できない場合は返品も可能

●チラシの限定品が安い

●3台以上まとめ買いで割引がある
●拘束時間が長い

●想定以上のグレードの商品をすすめられる

●隠ぺい配管など規格外工事は敬遠される

●各量販店や住宅設備で型番が違うため、比較が面倒

家電量販店で買うのに向いているのは、こんな人です。

  • 詳しく対面で商品や工事の説明を聞いて安心したい(初心者向け)
  • 自分の商品選定ミスで、絶対に損をしたくない!(初心者向け)
  • チラシ限定や、まとめ買いを駆使して掘り出し物を狙いたい(上級者向け)

ネットで購入するのに向いている人は、こんな人です。

  • 量販店に足を運ぶ時間がもったいない
  • 自分で設置寸法など最低限の確認ができる

家電量販店でエアコンを買うメリット

 商品の説明が対面で詳しく聞ける

言うまでもなく、量販店の展示は本当によく出来ています。

壁一面に並んだエアコンの電気代や機能を、商品知識のある説明員が分かりやすく説明してくれます。

また、追加工事のことも店頭である程度説明してもらえるため、安心して購入できます。

 設置できない場合は実質返品が可能

私が家電量販店で販売をしていたとき、ごく稀にこんなケースがありました。

  • 配管穴が小さくて、換気機能付きエアコンの取付ができない。
  • 電源や寸法、梯子がかけれない、等の理由でエアコンの取付が出来ない。

こんな場合、工事屋さんは、何とかエアコンを取付する努力はしてくれます。

でも、どう頑張っても、どこにも取り付けることができなければ・・?

エアコン営業歴15年

私が在籍していたお店では、返品買い替えを受付けしていました。

他の店舗まで全て知っているわけではありませんが、ネットの情報を見わたしても多分これは量販店スタンダードと思います。

とは言え、返品が出来たとしても、商品を選んだ時間と労力は返ってきません。

しっかり事前に確認して、間違いないエアコン購入をしましょう。

ネット購入の場合、工事不可能なときはどうなるのでしょうか?

「返品は受付出来ない」旨はどこのサイトも、しつこいほど記載されています。

これは「返品特約」と言い、もし記載がなかった場合は「購入してから8日以内であれば返品が可能な場合がある」というものです。

そのためネット業者は、とりあえず全商品に返品特約を記載しているものです。

製品が未開梱良品の場合は、まずは諦めずに返品をお願いしてみましょう。

その上で返品不可だった場合は、取れる方法はもう損切りしかありません。

ネット販売は安い、早い、簡単とメリットも多く、おすすめの購入方法です。

ですが落とし穴もあるので、失敗に耐えられない人は家電量販店での購入も検討しましょう。

 3台以上まとめ買いで割引がある

家電量販店によっては、3台買えば1台半額!という制度を取っている所があります。

この制度には必ず条件があります。例えばこんな所はしっかり確認しましょう。

  • 3台の内1台は、各メーカーで一番良い機種にする必要がある?
  • 3台の内、一番安い機種が半額対象?
  • 工事代を除いた本体代が半額対象?
  • 4台まとめ買いで更にメリットはある?

「半額」という言葉に釣られるのではなく、必ず具体的に数字で確認する様にしてください。

例えば280,000円、108,000円、75,000円のエアコン購入を検討しているなら、

75,000円(一番安いエアコン)−13,000円(工事代)÷2(半額)=36,500円

お客さん

この36,500円が値引き額ってことですね!

上記は一例ですが、ここまで確認しておけば、勘違いしたまま比較検討することがありません。

 チラシの台数限定商品を狙う

チラシに「5台限定!」と書いてある商品の中には掘り出し物があります。

これを狙いに行くときは、重要な心構えが2つあります。

  • 対象のエアコンが最適であることを、しっかり事前に納得しておく。
  • 開店と同時に入店して購入する。

 事前調査と納得が重要な理由

エアコン営業歴15年

釣り餌だけ食べて逃げられるのは、賢い魚だけだから!

掘り出し物のエアコンは、販売店側から見ると利益の取れないエアコンです。

そのため、限定エアコンを買いに行くと大抵の場合、頼んでもいないのに様々な角度から「そのエアコンで良いのでしょうか」検証が始まることがあります。

  • お部屋は何畳ですか?このエアコンでは小さくないですか?
  • このエアコン、実は○○(例えば左右首振り運転)もついていないのですがそれで大丈夫でしょうか?
  • 寝室でお使いですか?それなら自動お掃除ついていないと、不便ですよ?

対策としては、事前にしっかりと機能や能力を納得しておくことです。

極論ですが、全ての質問に「はい分かっています。このエアコンで大丈夫ですよ。」と回答できる様に事前調査していれば付け入られる隙はありません。

エアコン営業歴15年

限定エアコンを買い切るのは勉強の道のり。険しく難しいのです。

 開店と同時に入店して購入する事

人気機種の台数限定は、時に開店と同時に列ができることが有ります。

私のいた店舗では夏シーズン中に、Panasonic、三菱電機、ダイキン工業で、台数限定品が出ると行列ですぐ売り切れてしまいました。

これは!という機種を見つけたら、もう開店と同時に入って買ってしまいましょう。

 家電量販店でエアコンを買うデメリット

さて、ここからはネットで買う場合と比較したデメリットについてお伝えします。

最初にお伝えした通り、デメリットはこの通りです。

  • 拘束時間が長い
  • 想定以上のグレードの商品をすすめられる
  • 隠ぺい配管など規格外工事は敬遠される
  • 各量販店や住宅設備で型番が違うため、比較しにくい

 拘束時間が長い

これは、説明が丁寧なことの裏返しですが、とにかく時間がかかります。

私の経験上、入店からお支払い完了まで、長い方だと2時間以上かかります。

相見積もりを取ろうものなら、丸1日以上をエアコンに費やしているはずです。

高い買い物なので、良いものを安く買いたいのはよく分かります。

ですが、比較するだけなら店頭よりもネットの方が圧倒的に早くできることも確かです。

 想定以上のグレードの商品をすすめられる

店員さんの説明を聞いていたら、気付けば高機能機種を購入していた。

というのは、よくある話です。

エアコン営業歴15年

高付加価値の提案は店員さんのメインのお仕事ですよ。(小声)

もちろん、快適省エネエアコンは良いものです。

ですが、何事も衝動買いにならない様に、十分気をつけて店頭に行きましょう。

 隠ぺい配管などの規格外の工事は敬遠されがち

量販店の強みはパッケージ化された工事提案です。

裏を返せば特殊なケースを希望した場合でも、標準的な取り付けを提案されがちです。

  • 冷媒配管が壁中に埋設されていて、これを流用したい
  • 天井埋め込みのハウジングエアコンを入れ替えたい
  • コンセントがない、室外電源機種を入れ替えたい
よくいる店員さん

壁に穴開けて、コンセントも配管も新設して、普通の壁掛エアコンをつけませんか!

もちろん実際は上記条件でも現場調査はしてくれますので、雰囲気に飲まれずしっかり希望条件をお願いしましょう。

 各量販店や住宅設備で型番が違うため、比較しにくい

結局のところ、商品が高いか安いか判断するには比較が重要です。

ですが、仕入れ力のある家電量販店は自社専用品番を持っています

例えばJOSHIN電気のオリジナル品番、CS-224DEXJ-Wを価格ドットコムを検索すると、こんなリストになりました。

型番金額ショップ
CS-224DEXJ130,990円Joshin Web家電と
PCの大型専門店
CS-224DESJ130,990円Joshin Web
CS-224DEXJ
(PR)
130,990円Joshin Web家電と
PCの大型専門店
2025年3月15日 価格ドットコムまとめ(Panasonic CS-224DEXJで検索)

次は、同じく住宅設備ルートのPanasonic EXシリーズ(6畳用)を検索すると、こんなリストになります。

型番金額ショップ
CS-224DEXーW69,299円全 44店舗
2025年3月15日現在 価格ドットコムまとめ(Panasonic CS-224DEXーWで検索)

ちなみに、JOSHINオリジナル品番には、住宅設備ルート品番にない特徴があります。

  • CS-224DEXJは交換用空気清浄フィルターが4枚同梱
  • CS-224DEXJは冷暖房が一定時間強力になる「もっとモード」が搭載

こんな調子で、各量販店にオリジナルモデルがあります。

それぞれ違いはあるので選択肢が多いのは良いことですが、比較が煩雑になっているのも事実です。

上記価格ドットコム比較を見ると、ついこう思いますよね。

  • 家電量販店品番はめちゃくちゃ高いじゃないか!
  • ネット販売が最安なんだ!最高!

これは大きな勘違い、ミスリードです。

家電量販店は、あくまでも店頭販売が主力です。

ネット価格は、店頭やチラシで見たお客さんが型番を検索した時に

やっぱり店頭でセールになっている機種はとても安いのね!

そう思ってもらうためには、ネット金額はむしろ高く見せる必要があります。

そのため、量販店品番がネットで崩れていることは基本的にありません。

比較するべきは、量販店チラシの値段 VS ネットの最安値、です!

まとめ

今回は家電量販店で買うメリットとデメリットを解説しました。再度まとめるとこの通りです。

メリットデメリット(注意点)
●商品の説明が対面で詳しく聞ける

●設置できない場合は返品も可能

●チラシの限定品が安い

●3台以上まとめ買いで割引がある
●拘束時間が長い

●想定以上のグレードの商品をすすめられる

●隠ぺい配管など規格外工事は敬遠される

●各量販店や住宅設備で型番が違うため、比較がしにくい

家電量販店で買うことがおすすめな人はこんな人です。

  • 詳しく対面で商品や工事の説明を聞いて安心したい(初心者向け)
  • 自分の商品選定ミスで、絶対に損をしたくない!(初心者向け)
  • チラシ限定や、まとめ買いの掘り出し物を狙いたい(上級者向け)

ネットで買うことがおすすめな人はこんな人です。

  • 量販店に足を運ぶ時間がもったいない
  • 自分で設置寸法など最低限の確認ができる

エアコン営業歴15年の私も、実は昨年初めてエアコンをネットで購入しました。

ネット販売の簡単さ、安さに感動しましたので、体験談も記事にしています。

是非、あわせて読んでみてください。

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今後も、エアコンを買う前に読むと有益な情報を発信していきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。